必要換気量計算
必要換気量計算
下の欄に発熱量、または燃料消費量を入力し、単位を選択してください。
※都市ガス、プロパンガス、ブタンエアガス共通です。
ランニングコストの自動計算
調べたいレンジフードの消費電力(W)と、1日の平均使用時間を入力し、電力量料金単価を選択して「計算」を押します。
※電力量料金単価は電気料金の明細書をご確認になるか各地域の電力会社にお問い合わせください。
※消費電力は製品内面の型式銘板/定格銘板又は取扱説明書に記載されております。
※料金単価は各地域の電力会社によって異なります。
※料金単価は電気使用量によって3段階の格差が設けられております。(三段階料金制度)
※料金単価に関しましては各地域の電力会社にお問い合わせください。
※消費電力は、ダクト接続をしない状態(機外静圧0Pa)での数値であり、ダクト接続により効果が下がることがあります。
必要換気量と有効換気量の計算方法
必要換気量の計算と機種の選定は次の例題の手順通りに行ってください。
例題
ガス器具に都市ガス13A用3口コンロ、グリル付き最大燃料消費量11.0kWを使用し、右の図のようなダクト配管で設置した時の有効換気量を求める。
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必要換気量を求める
必要換気量(V)=
定数×理論廃ガス量(K)×燃料消費量(Q)
=30×0.93 m³/kWh×11.0kW = 306.9 m³/h ≒ 310 m³/h とします。 -
ダクト系の圧力損失を求める
ダクト系圧力損失曲線を記入するために本来は200、300、400、500 m³/h等各風量時における圧力損失を求めますが、ここでは簡略法を用いて計算するため特定風量時の圧力損失だけを求めて計算します。(例:400 m³/h時)
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φ150mmダクトに風量400m³/hを流したとき直管1mあたりの圧力損失は表1より3.17Pa
ダクト直径D(mm) 風量(m³/h) 200 250 300 350 400 450 500 550 600 150 0.79 1.24 1.78 2.42 3.17 4.01 4.95 5.99 7.12 ※表にない風量やダクト径については次式で求めてください。
P = ρ × λ × (L/D) × (V2/2)
P : 圧力損失……………Pa
λ : 摩擦係数…………0.02
ρ : 空気密度…………1.2Kg/m³
L : ダクトの長さ……1m
D : ダクト直径………m
V : ダクト内風速……m/s
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直管部の圧力損失:
Ⅰ+Ⅲ+Ⅴ+Ⅶ =0.5+3+1+2=6.5m
3.17Pa×6.5m=20.6Pa…P1
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曲管部の圧力損失:
Ⅱ+Ⅳ+Ⅵ=等価の円管の長さは表2-③からR/D=0.15/0.15=1
従って15Dとなり、15D=15×0.15=2.25m
3.17Pa×2.25m×3=21.4Pa…P2
風管の部分 形状図 条件 圧力損失係数のCの値 等価の円管の長さ ① 円形の直管 0.0165(L/D)② 短形の直管 短形管の直管を等価の円管に換
算する図表からDを求める。0.0165(L/D)③ 円形の曲管 R/D = 0.5 R/D = 0.75
R/D = 1.0 R/D = 1.5
R/D = 2.00.73 0.38
0.26 0.17
0.1543D 23D
15D 10D
9D④ 短形断面の曲管 W/B R/B 1.30 0.47
0.28 0.1579D 29D
17D 11D0.5 0.5 0.75
1.0 1.51〜3 0.5 0.75
1.0 1.50.93 0.33
0.20 0.1057D 20D
12D 8D⑤ 円形管の折り継ぎ 0.8753D⑥ 短形管の折り継ぎ 1.2576D ⑦ 管の出口 1.0060D -
ベンドキャップの圧力損失:
ベンドキャップVC-15Hの圧力損失
曲線で400m³/h時の圧力損失読取値=約36Pa…P3
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ダクト系の圧力損失:
P1 + P2 + P3 = 20.6 + 21.4 + 36 = 78Pa
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外風による圧力損失を求める
外風(10m/s)による圧力損失は次の式で求めます。
P = K × ρ × (V2/2)
= 0.7 × 1.2 × (102/2) = 42PaP : 圧力損失………Pa
K : 風圧係数……0.7
ρ : 空気密度……1.2Kg/m³
V : 風速…………m/s
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有効換気量を求める
- 選定機種の静圧・風量曲線に風量400m³/h時のダクト系圧力損失(78Pa)A点を記入します。
- この点を通り、φ150ダクト抵抗曲線とほぼ平行な線Aを記入します。
- 線Aに対して外風による圧力損失(42Pa)を加えた線Bを線Aと平行に記入します。
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線Bと静圧・風量曲線との交点Bのときの風量が選定機種を強運転した時の有効換気量約430m³/hとなります。
従って、使用するガス機器に対する必要換気量約310m³/h以上の換気能力を有することから、この条件ならば選定機種は使用することができます。