【富士工業株式会社】軽量性・加工性・豊かな表現力の体験装置、 設置型作品「あるみのもり」が、2026年度グッドデザイン賞を受賞
プレスリリース
富士工業株式会社の特殊金属加工スペシャリストチーム「Demold」と、ZA DESIGN Inc.が共同で制作・応募した設置型作品「あるみのもり(制作:Demold デザイン:ZA DESIGN Inc.)」が、2026年グッドデザイン賞を受賞しました。「あるみのもり」は、アルミニウムの薄板にさまざまな柄を特殊加工した自在成形パネルをまとった柱が林立する空間によって森林を表現した作品です。建材見本市における展示物の大量廃棄という課題に対し、来場者が自在成形パネルを自ら取りはずして持ち帰る体験を通じて、素材への理解と記憶を深めるとともに、什器の再利用による廃棄物削減も両立した点などが評価されました。


「あるみのもり」展示の様子
(左:展示会開始時の様子 右:来場者が自在成形パネルを持ち帰った後の様子)
(左:展示会開始時の様子 右:来場者が自在成形パネルを持ち帰った後の様子)
「あるみのもり」は、Demoldの金属加工技術を用いて制作した自在成形パネル(100mm角)を、柱全面に取りつけています。来場者はパネルを自由に取りはずし、専用のボックスに入れて持ち帰ることができます。実際に手に取ることで、光の反射や質感の違いを通じて、素材や加工技術を直感的に体験いただけます。パネルが取りはずされると木材が現れ、本当の森のように空間の表情が少しずつ変化するとともに、人工素材から自然への回帰を視覚的に表現します。また、パネルはマグネット取り付けのため容易に再配置でき、会期中に多くのパネルが持ち帰られた場合でも適宜補充することで、展示空間の見応えを維持できる設計としています。
アルミニウムは軽量性や加工性、豊かな表現力を備えていますが、カタログやパネルだけではその特徴を十分に伝えることができません。そこで、来場者参加型の作品とすることで、素材の魅力を分かりやすく伝えることを目指しました。来場者が素材に触れて理解を深める本アプローチは、ショールームや商業施設での催事などへの活用も期待できます。
■審査委員による評価コメント(※全文引用)
カタログ配布や一方的な展示に終始しがちで、会期後の大量廃棄が課題となる建材見本市において、素材を身体的に体験する場へと転換させた空間設計が見事である。アルミ建材の特性である軽量性や加工性、循環性を伝えるため、林立する柱から成形パネルを来場者自らが摘み取って持ち帰るというインタラクティブな仕組みを導入した。パネルを剥がす行為を通じて背後の木材が露出する仕掛けは、人の関与によって風景を変化させながら、人工素材から自然への回帰という文脈を直感的に伝えている。単に情報を視覚的に提示するのではなく、触れて持ち帰るという体験を通して、素材への理解と記憶を深めさせるとともに、什器の再利用による廃棄物削減も両立させた。慣習的な展示会のコミュニケーションを更新し、体験と循環を高度に結びつけた優れた試みである。
ニュースリリースはこちらをご覧ください。
アルミニウムは軽量性や加工性、豊かな表現力を備えていますが、カタログやパネルだけではその特徴を十分に伝えることができません。そこで、来場者参加型の作品とすることで、素材の魅力を分かりやすく伝えることを目指しました。来場者が素材に触れて理解を深める本アプローチは、ショールームや商業施設での催事などへの活用も期待できます。
■審査委員による評価コメント(※全文引用)
カタログ配布や一方的な展示に終始しがちで、会期後の大量廃棄が課題となる建材見本市において、素材を身体的に体験する場へと転換させた空間設計が見事である。アルミ建材の特性である軽量性や加工性、循環性を伝えるため、林立する柱から成形パネルを来場者自らが摘み取って持ち帰るというインタラクティブな仕組みを導入した。パネルを剥がす行為を通じて背後の木材が露出する仕掛けは、人の関与によって風景を変化させながら、人工素材から自然への回帰という文脈を直感的に伝えている。単に情報を視覚的に提示するのではなく、触れて持ち帰るという体験を通して、素材への理解と記憶を深めさせるとともに、什器の再利用による廃棄物削減も両立させた。慣習的な展示会のコミュニケーションを更新し、体験と循環を高度に結びつけた優れた試みである。
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